#13 弱い犬ほどよく歌う
弱い犬ほど よく吠えるのなら
僕は歌うよ それしか出来ないから
君の拍手を 今でも待ってるんだ
息を切らして 駆け抜ける 音の道を
夕暮れ時の空に 埋もれた僕は1人きり
君の涙も 君の傷跡も 気づけないそんな存在で
君が愛していた人が 今じゃ別の人と歩く
それを知った 君の切なさも 僕は知らないんだ
僕は間抜けな男だよ 君の側には居られない
気の利くことも 力強さも
持てやしないけど 持てやしないけど
弱い犬ほどよく吠えるのなら
僕は歌うよ それしか出来ないから
君の笑顔を 今でも待ってるんだ
声を枯らして 突き上げろ 音の波を
思ってみれば いつでも僕は 負け続けてんだ
中学三年 最後の試合 結果は残念 涙も出ない
不甲斐ない姿 晒してばかり
君の前 本当の事も言えない
午前三時 眠れなくて 君のせいにした夜もあって
死んだ顔で乗り込んだ 電車の中同じ顔ばっか
不機嫌そうな人 舌打ち
それに気づいた人 知らんぷり
嫌われないように生きる僕らただの弱虫
だけど僕は だけど僕は だけど僕は音楽を選んだ
あぁ君が言っていた言葉が
今でも頭を廻ってる
振り返れど意味などないけれど
振り返ってしまう
夕暮れ時の空に ほらまた僕は歳をとり
君の姿も 君のその声も 記憶の中の存在で
君を愛していた僕が 今じゃ別の人と歩く
言えなかった 僕の切なさも
君は知らないんだ
弱い犬ほど よく吠えるのなら
僕は歌うよ たとえ笑われようと
君の気持ちを探した午前三時
距離に気づいて眠る午前の四時
弱い犬でも負け犬とは違うさ
僕は今でも戦いの途中だ
ララララ ララララ
負け続けた日々を
ラララ ララララ
君の居ない日々を
歌に乗せて
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